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十一周目感想公開

●十一周目のプレイ感想を公開しました。

十一周目のお相手は螢さんです。
感想でめっちゃ色々言っててごめんね螢さん! たぶん一番駄目出しした!
剣ルートは文句なしに格好良いんだけど、君ルートに関してはどうしても一歩引くというか……。
六人の中では一番納得出来かねたかもしれません。

一人で突っ走るのをやめて、まず身近なところから変えていくっていう結論はいいんだ。それはいいんだ。
荒魂があれだったし、力のみを求めることの危うさも端々に描かれていたので、それは十分理解できたんだ!
ただ、そこに至るまでのエピソードが弱かった……ような……。
だってじいちゃんの一言でそこまで考え変えられちゃ、荒魂の螢さんと香夜が可哀想すぎるじゃないか!
もっとこう、このまま刀狩り令だけ廃止させることのデメリットに螢さん自身が気づくとか、自分一人が頑張るだけではどうにもならない種族間の溝を再認識するとか、そういうのが下敷きにあれば違ったんだけどな。
呉葉ちゃん可愛くて好きだし、お侍とのエピソードでぶっちゃけときめいたけど、あそこら辺の大揉めパートをそういった話に当ててもよかったんじゃ……。というかむしろ、呉葉ちゃんとお侍の関係をそのまま螢さんが考え方変えた理由にすればよかったんじゃ?
鬼が刀を持つだけでは解決できない、「周囲の不理解」や「螢さん自身の引け目」という問題を描くのにちょうどよかったと思うんだけど……。そうすれば「まず香夜を幸せにする」という言葉にももっと深みが出た気がする。
自分が恋の鞘当て展開苦手なのもあるが、嫉妬して喧嘩しちゃったけど誤解だったよかった!で片付けるにはあまりにももったいなさすぎました。もっとなんとか出来なかったのかな。
まぁ、プレイヤーという責任のない立場だからこそ軽く言えることなのかもしれないが。

前二人みたいに、「もう生きてるだけでいいよ!」と言ってあげるには、螢さんには奇魂があるからなあ。
鈴懸と実彰さんの君ルートは納得できただけに、一人だけ不満が目立ってしまった。
あとやっぱり好きだから!螢さん大好きだから! だから理想が高くなってしまうんだ!
後章の可愛さと剣ルートの格好良さは勿論のこと、第六話以降の話(和魂・幸魂)もすごく好きなので、なおさら君ルート第五話の展開が惜しい。そう、結末には全く不満ないんだよ! だからほんと惜しい。
香夜の気持ちが理解できるぶん、印象悪化のしわ寄せが全部螢さんにいってしまって、実は十一周目開始時点では螢さんが一番好きだったプレイヤーにはダメージ甚大でした。終了時点でも一番だったけどさ!

第六話に入ってからは本当に楽しくて、螢さんの株もガンガン上がりました。
左京さんの登場シーンや、鼓夫婦と出会うシーンの剣ルートとの対比が面白かったな。
特に鼓夫婦に関しては前周の役どころが役どころだったので、やっと釣り合いが取れた気がした。
幸魂のラストは本当によかったです。彼らにはこの結末が一番だ。
駆け落ちしてしまう和魂もすごく萌える流れで好きなんだけど、幸魂の山吹のCGの美しさは格別でした。
あの場面の螢さんはほんと……ほんといい男だった……!
その前の香夜の台詞で既にじわじわ泣いてたので、ここに至ってはボロ泣きだった。
ラストの名乗りがマジ卑怯。

幸魂EDは君ルートで螢さんが選んだ道が優しく肯定されていて、剣ルートと見比べてもこれはこれでいいな、と思う。どちらも一長一短あるけど、人と鬼族の和を求めることには変わりない。ただ、そこにまず必要なのが刀によって対等になることなのか、それとも周囲の人々の理解を得ることなのかという優先順位の違いだけ。
個人的には後者を尊重したいので、幸魂の終わり方には満足しました。
経緯に多少不満はあれど、剣ルートと違うアプローチが見れたのは面白かったし、螢さんは格好良かった。
良くも悪くも、剣が君で一番プレイヤーの感情を振り回してくれたキャラでした。
彼の全開笑顔が大好きだ!

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